鈑金後はパテ研ぎの準備です。車内に粉塵が入らないよう、しっかりビニールで保護します。
閉じる
鈑金した面をダブルアクションサンダーという工具にペーパーを貼って研磨していきます。このようにペーパーの細かい傷をいれてパテや塗料の密着を良くする作業の事を、足付けといいます。
閉じる
鈑金した部分だけペーパーをかけパテ付けしても最終的に綺麗に直すことはできません。ではこの時どうすればいいのか・・・写真のように鈑金部分の周りにもペーパーをかけ塗膜の層を出していくフェザーエッジというものを作ります。
閉じる
フェザーエッジとは?
塗膜には鋼板の上に下地、色、パール(パール塗装車の場合)、クリヤーと塗られています。その厚い層を鈑金時にサンダーをかけ鉄板まで出しているのでその段差はかなり出ます。
そしてその状態では段差を取れず綺麗に直すことが出来ないということです。そこで、周りにもペーパーをかけ塗膜の層を出していき角度の緩やかな段差(フェザー
エッジ)を作るのです。こうすることで段差を取りやすくし綺麗な仕上がりに近づけていきます。
閉じる
余計な汚れや油脂を取るためにシリコンオフという溶剤で拭き上げながらしっかりとエアブローを行っていきます。
閉じる
弊社では下地の鈑金パテ、形を整える中間パテ、最後の小さな傷やパテの巣穴を埋める仕上げパテと三段階のパテで作業を進めていきます。
閉じる
パテの主剤の2%の硬化剤を、しっかりと練り合わせます。
閉じる
まずは鈑金した部分にパテがしっかりと密着するようにつけます。そして上から順にドアの形に沿いながら余計なパテの段差が出ないようにつけていきます。
閉じる
パテを付け終わったら赤外線ヒーターでパテの効果を促進します。赤外線ヒーターの距離や時間を管理しておかないと鉄板が変形したり雨除けバイザーのようなプラスチック素材が溶けてしまいますので、十分に注意しなければなりません。
閉じる
パテ研ぎを開始します。最初はダブルアクションサンダーを使って研いでいきます。鈑金パテは修理個所とキズの無い面の高さを合わせるように研いでいきます。
閉じる
鈑金時同様、見た目で分からない凹凸は職人の手のひらの感覚で見極め高いところを研いでいきます。そして高さと大体の形が整ったら研磨紙のついたダブルアクションサンダーをかけ中間パテへ進みます。
閉じる
中間パテを付ける前にも周りの粉塵や鈑金パテの巣穴に埋まっている粉を取り除くようエアブローをします。そして7・8・9の作業を行います。
閉じる
中間パテも始めはダブルアクションサンダーで研いでいき、途中からは手作業で進めます。中間パテでプレスラインや隙間など細部の形をしっかり作っておきます。
閉じる
三段階目の仕上げパテはペーパー目やパテの巣穴、細かい歪みを取る役割を持っています。中間パテで形はほぼ整っているので、薄めに付けるのがポイントとなります。付け終わったあとも前段階同様、電気ヒーターでしっかり硬化させます。
閉じる
ここではエアー工具は使用せず手作業で丁寧に研いでいきます。最後も手のひらで細かく確認して仕上げます。このパテ研ぎ作業を丁寧にやらなければ、いくら綺麗に塗装をしても最高の仕上がりにすることは不可能なのです。
閉じる